「レオン 完全版」
午前10時の映画祭にて鑑賞。映画館で見たかった作品をやってくれるこの企画は今年で最後です。昔の作品ですので、感想はネタバレありです。未鑑賞の方は、感想は読まずに、まずは見てほしい。




あらすじ
麻薬のトラブルで少女マチルダは家族を全員殺されてしまう。窮地を助けたのは、近くの部屋に住むレオン。レオンは凄腕のプロの殺し屋だったが、他人との接触は極力避けていた。復讐を果たしたいマチルダはレオンとともに住み、殺しのテクニックを教えてもらうよう頼むが・・。
1994年 フランス・アメリカ制作
出演 ジャン・レノ ナタリー・ポートマン ゲイリー・オールドマン
監督 リュック・ベッソン
音楽 エリック・セラ
感想
一人一人の演技は、リアルのようで極端でもあるメリハリのある演技。殺されている家族の前のドアをサッと通り抜けて、レオン(ジャンレノ)の部屋のドアに顔を上げたマチルダ(ナタリー)の演技がすごい。死を覚悟している少女を見事に表現。声を小さく押し殺し、しかし、入れなければ殺される切羽詰まった表情と声。殺し屋として関わりたくないが、助けるかどうか悩むレオンの動きも絶妙。その間に、理性が飛びつつも、クールな狂気も見せる警察役のオールドマンの演技もすごい。自分のためなら他人は関係ないという圧倒的な自己中心的な人物で、ただのつまらない悪役になりがちなのに、薬の飲み方、部下への指示の仕方、警察のトイレでのマチルダとのやり取りが、魅力ある悪い悪い悪役にしている。そして、それが、レオンを発見しても、すぐに言わず、後ろを追っかけて一人で処分しようとするというところに繋がっているのを納得させられる。警察官を全員呼んでおきながら、バンバン壊しまくると、なにやってんだ、と急に真っ当なことを言う。こんな上司は持ちたくないという思いと、一緒にいたら、恐ろしいけど、一緒にいたくなるかもという存在がすごい。
最初のインパクトの次は、ぶたのシーン、ミルクを吹き出し、植物を大事にして、変装してのクイズをする。殺しとはまったく違う笑いのゾーンだ。秀逸なアニメのように誇張されていて、より殺人に向かうレオンの険しさとの差を明確にしている。そして、ミックスされた狂気の世界は、初めて一緒にマチルダとレオンが仕事をするときだ。殺しの練習をしているマチルダへ始動するシーンがその前にあるが、実際の仕事中でも練習をさせる。ターゲットの前で、ペイント弾を撃たせ、レオンは熱くポイントを指導する。ターゲットは置き去りで。で、そのまま行くかと思いきや、ターゲットはあっさりとレオンに殺され。平然としている二人。レオンはプロだから当然だが、マチルダにも平然の理由がある。ターゲットは麻薬を管理していたから。火をつけて麻薬を憎む姿が殺しを平然とさせる理由になり、二人の狂った状態を表現していた。そのあと、酒を飲むシーンは、ナタリーの演技のすごさ。ただ笑っている。とにかく笑って、笑って、笑って、まるで喜劇のように。映画だからといいたいが、あそこまでできない。もう笑い袋のようだ。この日常と戦いのメリハリが秀逸だ。
エンディングでの校長へ、嘘をつかないで、とほんとに話した内容のほうがリアルでないような話や、仕事を斡旋していた男に、現実を教えられるマチルダの世間とリアルの対比の仕方も見事。植物を埋めて、エンディングテーマへ。曲はスティングの名曲。最後の最後まで、すばらしいの映画。自分の中では洋画NO1です。
エンディングテーマ
「Shape Of My Heart」
アーティスト「スティング」

ジャン・レノの作品
ナタリー・ポートマンの作品
ゲイリー・オールドマンの作品
リュック・ベッソンの作品
エリック・セラの作品
どれもこれも名作だらけ、すごい人達の組み合わせです。今更ながら。

おまけ①「ルパンCGアニメ化」

おまけ②「アナ雪2」

おまけ③「ムービックスでは食べ物を買うときに会員カードで無料チケットが当たるチャレンジができます」(このレオンは特別上映なので使えませんでしたが・・)
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