機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編 1982年
1.サイド6
シャアはホワイトベースを追って宇宙へ。
ジオン軍はホワイトベースと交戦に入る。スレッガーを加え、戦力があるホワイトベースは圧倒的な強さで敵を退ける。
なにかといえば、ニュータイプか、という話題が持ち上がっていた。
ホワイトベースは中立地帯のサイド6へ、ミライの婚約者がいるという。
カムラン検察官という者が立ち会うが、そのカムランが婚約者であった。
カムランは戦争で別れたミライを探すのに必死だったと語る。
スレッガーはカムランがミライに強引に話しているのを見て、カムランを殴る。
アムロは父と再会する。
父は酸素欠乏症で、アムロは古い機械を渡される。一人アパートの小さな部屋で、おかしな研究をしている父を辛く感じてしまう。
急な雨で雨宿りするアムロ。ララアと偶然に出会う。
父に再度会うが、父はやはり、おかしくなっていて、アムロは別れを決意する。
考えごとをしながら運転していると車がはまってしまう。
そこで助けてくれた人は、シャアとララアだった。
初めて会ったのに、お互いにわかるような気がした。
出港するホワイトベースはジオン軍に待ち伏せされていた。カムランはサイド6出るまで安全のために付き添うという。サイド6内は攻撃が禁止されているとはいえ、大変危険な任務であった。
スレッガーはその本気を感じろとミライをしかる。
カムランはぎりぎりまでホワイトベースに付き添った。ミライとカムランは別れたのだった。
戦争がTVで中継されます。その様子を見るアムロの父。
シャアとララアもテレビを見ていた。ガンダムが勝つと予想するララア。なんかわかるというのだ。
ホワイトベースはリックドム12機と戦艦をすべて撃破してしまう。
シャアはガンダムがニュータイプだと感じていた。ララア以上かもしれないと。
アムロの父は、ホワイトベースが勝った喜びで、はしゃぎ、階段から落ちて、亡くなってしまった。
2.テキサスコロニー
ニュータイプやビグザム・エルメス・ゲルググ・サイコミュなど、ジオン軍も新しい作品・兵器を投入していくのであった。
地雷原に誘導されるガンダム、コロニーに穴が開くほどだが、ガンダムは撃破されなかった。
ララアはアムロにシャアと同じものを感じる。
セイラとシャアは再度接触する。
やはり、父の敵をとると言って別れた兄のキャスバルだった。ザビ家打倒のためジオン軍に入ったのだった。
セイラ(アルテイシア)にホワイトベースを降りるように言い、自分はキャスバルでなくシャア・アズナブルなのだと言って別れる。
ホワイトベースへ金塊が届けられる。ブライトがセイラに聞くと、赤い彗星からだと話す。手紙がついていて、そこには本名が書かれていた。
3.ソロモン
ソロモンにいたドズル・ザビにも家族がいて、子供ミネバが生まれたばかりだった。連邦と交戦になるので、念のために避難させるのであった。
連邦は新兵器、ソーラーシステムを使って、ソロモンを攻撃する。
ハヤトは怪我をし、フラウは看病する。ハヤトはアムロに勝ちたいのにうまくできないと吐露するが、アムロは違う・・とフラウは話す。
ブライトはミライへ好意を抱いていたが、ミライがスレッガーが好きなことを知っていたので、待っていると声をかけ、戻ってきたスレッガーのところへミライを向かわせる。
スレッガーは母の形見の指輪をミライに預ける。宇宙でなくしたら困るからと。
ドズル自ら乗っていて、ビームも効かない、戦艦も一撃で倒すほどの最新鋭の機体だった。
が、ドズルはソロモンは放棄するといい、自分以外には撤退命令を出した。
遠くからは攻撃が効かないため、接近するスレッガーは、攻撃をうけ特攻する。
ガンダムがサーベルで倒すものの、ドズルは最後まで恐ろしいまでの狂気を見せる。
スレッガーの死がミライに伝えられた・・
4.ララア
ギレンはソーラレイを使うという。ソーラレイはサイド3ジオン公国そのものが武器になるという作戦である。
ニュータイプなどの選ばれた人だけが必要だというギレンにデギン公王は、ヒットラーのしっぽだなと皮肉ります。
連邦の戦艦が見えない位置から攻撃され撃墜されていきます。ララアがサイコミュを使って遠距離攻撃しているのであった。キシリアのニュータイプ研究のテストだった。
変な音や感じがあるのだが、ブライトは感じない、アムロ・セイラ・ミライは感じ、特にアムロは強くわかるのであった。
ブライトへセイラはシャアのことを説明する。兄・ジオンダイクンの子供なこと、ザビ家に追われて、どこにも場所がなかったこと。セイラはホワイトベースに残ることにした。
デギンの戦艦グレートデギンは、連邦と和平交渉をしようと動いていた。
キシリアと接するシャア、正体はバレていて、ガルマを裏切ったことも。
シャアはザビ家の復讐を辞め、ニュータイプの未来を見たいと決意を言います。キシリアはシャアやニュータイプを利用して、兄ギレンを退けたいという意志であった。
ララアのエルメスは連邦でもニュータイプ専用機として認識されることになった。
ビットと呼ばれる遠隔攻撃にも予測攻撃して対応していくアムロ。
戦場で感じあうララアとアムロ。惹かれあう二人。
アムロがなぜ戦うのか、守るべきものがないのにと言われる。
ララアはシャアを守るために戦っていたと言う。
セイラを倒しそうなシャアを止めるララア、その隙にシャアを倒しかけるアムロ。
アムロがとどめをさそうとしたとき、ララアが前にでてシャアを守る。
シャアは今のままではアムロに勝てないと悟るのであった。
5.ア・バオア・クー
デギンが和平交渉で連邦と接触していた。が、ギレンはソーラレイ、攻撃をその接触している中心地へ向かって放つのであった。
アムロはその光を感じ取る。憎しみの光だと。デギンはギレンに殺されたのであった。
ギレンは演説でソーラレイの戦果を発表し、ジオン軍を鼓舞します。
アムロは最終決戦に向けて、みんなを鼓舞します。ニュータイプという役割を担いますが、実際には、未来のことなどわからないというのが本音だった。
ア・バオア・クー決戦が始まります。
キシリアはギレンに父デギンのことを聞き、意図的に殺したと感じたのです。
ジオングとガンダムは対峙しますが、アムロはザビ家が本当の敵だと気づいていました。
キシリアはギレンに銃を向け、殺します。父殺しは許されない。
攻防は激しくなります。
ジオン軍は人手不足のため学徒動員をしていて戦力は弱くなっていました。
6.アムロとシャア
ジオングとガンダム、壮絶な戦いで、お互いにダメージを負います。
ララアを巻き込んだシャアへの恨みをアムロは口にします。
ホワイトベースはエンジンをやられ、不時着します。白兵戦へと突入します。
ガンダムは顔をやられ、ジオングは胴体をやられ顔だけになります。
ガンダムをオートにして、コクピットから離れるアムロ。ジオングを倒しますがガンダムも壊れます。シャアもジオングから脱出します。
シャアとアムロは直接対峙します。
ガンキャノンも壊され、みんな白兵戦となります。
セイラはアムロとシャアを感じて向かいます。
アムロとシャアが接触するとララアを感じます。屁理屈をこねるシャアにアムロは言います。
「貴様だってニュータイプだろうに」
そういわれても、ララアを殺されたシャアはアムロを憎むのでした。
セイラに別れを告げるシャア。アムロが待っていると言います。
キシリアは脱出しようとしていましたが、シャアはキシリアを倒したのでした。
7.結末
アムロは傷付いていました。ガンダムのコックピットに乗り込みます。
ララアの声は「ニュータイプは殺しあうためのものではない」と言ってくれます。すると、アムロにはみんなのことが見えます。
そして、一人一人にテレパシーを飛ばしていきます。
セイラへ脱出を、ブライトへ退艦命令を、ミライへ輸送ランチの準備を、
フラウへも脱出を、カイとハヤトへも撤退を指示します。
みんなが脱出すると、ホワイトベースが沈みます。
アムロが呼んでくれなければ、全滅していました。が、アムロはランチに乗っていません。
あれほど声が聞こえていたのに、今はだれも聞こえません。
子供たちは感じました。脱出のタイミングを言います。
すると爆発とともに、コアファイターが飛んできます。
アムロはララアに謝ります。いつでも会えるからと。
帰る場所があることがこんなにうれしいことはないとアムロは思うのでした。
コアファイターから飛び出して、ランチにいるみんなにアムロは迎えられたのでした。
そして、この後、連邦とジオンでの終戦協定が締結されました。
8.その他 感想
機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙編 評価 C-56 60点
1982年 富野由悠季監督
ファーストガンダム3部作の完結編
「守りたい人がいる。帰る場所がある。それは大事なことであり、うれしいことなんだと教えてくれる作品。アムロたちの脱出シーンは秀逸です。シャアとアムロの関係も見どころ」
ガンダムが気になるのであれば、見てほしい作品。
アムロとシャアはこれを経て、Zを経て、逆襲のシャアへとつながる。
似たものが惹かれ、同じ女性を愛し、憎しみあう。シャアとアムロのなんともいえない縁と関係性は絶妙で、物語の軸となっています。
テレパシーのシーンが秀逸。「ぼくの好きなフラウ・・」というアムロの会話を聞かせるところと想像させるところのメリハリがいい。演出の素晴らしさだと思います。
ララアとアムロの接触でニュータイプというものがリアルとなり、人の力は戦争の道具ではなく、人を愛するための力だと主張する。
これはガンダムシリーズに共通するテーマとなり、戦争ロボットでありながら、人間模様を表現する作品となっていると思います。
ララアとの戦闘シーン・最後の脱出シーンをぜひ見てほしい
ファーストガンダム Ⅰ・Ⅱはこちらです。
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