昨日公開のスタジオジブリ作品をイオンシネマにて鑑賞してきました。
内容はまだまだ秘密ということで、当然ですが、ネタバレなしにて感想を紹介いたします。
本日の目次
面白いか面白くないか
正直、僕には面白くありませんでした。
評価はE60点というところ。
ジブリ作品だから、期待が高かったのか、それとも、前情報がないから期待が高かったのか。
思ったのは、「最近のジブリ作品のいまいちさをそのまま見た」だった。
宮崎五郎だったから、CGだったから、宮崎駿じゃないから、なんて他の作品を評価していて、宮崎駿監督に期待しすぎたのでしょう。
いまいちな点をあげると
・色彩感覚の弱さ。「風立ちぬ」で祝言を上げたときの色彩の見事さのような見どころはない。色彩をずっと担当していた方の最後の作品だった風立ちぬは、作品としてはなんとも言えなかったが、あのシーンの表現力はこの一瞬だけも見ることができてよかったとスタジオジブリのすごさを感じた。
・これはリアルかファンタジーか。とにかく中途半端。
・どこに主題があるのかがわからない。主人公の成長?世界の未来?家族との絆?どれも明確には伝わってこない。メッセージがあるのかないのか。「君たちはどう生きるか」というメッセージを出したいのか出したくないのかもわからない。
・音楽は響いてこない。久石譲ではあるが、ナウシカやラピュタのようなワクワクはないし、ハウルの名曲のようにワルツという挑戦もない。もののけ姫のように世界観を感じることもなく、トトロのように軽やかで神秘的でもない、普通。これだけ楽曲を作ってくれば、難しいとは思うが、10年の期待が高すぎた。
・エンディングテーマは米津玄師。これは公開されている情報ですので。いい曲でしたが、ジブリに期待する音楽なのかはわからない。少なくとも頭に残るほどの感覚ではなかった、たぶん、終わり方がいまいちだからか。
・躍動感はない。風立ちぬからずっと感じてはいないが。ポニョで少し頑張っていたなと思っていたが、そこでもう躍動感というものは終わってしまっていた。
・豪華声優陣。作品がいまいちという状態からは、誰が誰の声かを探す脳の時間が増える。泣いているシーンは声優さんでないので、入ってこない。近年で、これだけ心を揺さぶられなかった作品はないだろう。かわいいシーンは少しあったが、ココロが無の状態がずっと終わりまで続いた。
・ジブリ作品のオマージュという名の既視感のツギハギ。
「風立ちぬ」「ハウルの動く城」「思い出のマーニー」「天空の城ラピュタ」「紅の豚」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」どれも名作を合体させたらなんの作品なのかわからない、そんな作品でした。
辛口評価になりましたが、それほど期待した分のギャップということだと思います。
おすすめか、また見たいか
誰かにはおすすめしません。同じお金をかけるならば、別の作品を見てほしいです。
話のたねに見るのもどうかと思います。宮崎駿監督の次作にこうご期待という気持ちでいっぱいです。
また見たいとも思いません。わからない要素はたくさんありますが、それが気になったもう一度見たいという要素ではありません。秘密の要素というよりも、すっ飛ばした要素であり、そこが深くなったから作品が面白くなるとは感じませんでした。
話の内容や主軸をもっと絞って作品にしたら面白かったかもしれません。
おまけ:次回見たい作品は
ここは原作でも、大沢たかおが演じている王騎将軍と主人公との熱い山場であり、かつ、若き王の吉沢亮が演じる嬴政えいせいの過去の大きな出来事も熱いシーンという、キングダムでも好きなストーリーです。
7月28日公開です。できたら見たいなと思っています。
2時間でどれだけ表現できるのか、期待!
9月には菅田将暉主演の人気ドラマの映画版が公開予定。
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